薬王寺温泉
温泉歴史
薬師如来が夢のお告げで湧かせたという薬水の伝説と、平安時代の山岳寺院「薬王寺(やくおうじ)」の跡が、同じ物語の表と裏として今に伝わる温泉地です。
この史跡について
薬王寺温泉は、大正7年(1918年)のボーリング調査で湧出が確認された放射能泉(ラジウム泉)の温泉地です。源泉の温度は25℃で、薬師如来にまつわる霊泉の伝説を由来に持ちます。同じ薬王寺の地には、平安時代の山岳寺院跡「薬王寺廃寺(やくおうじはいじ)」が実在し、伝承と考古資料の両面から歴史の厚みを持つ場所です。
- 薬師如来が夢のお告げで湧かせたという「薬水」の伝説が今に伝わる
- 平安時代(10〜12世紀)の山岳寺院跡「薬王寺廃寺」の遺構
- 「自」の文字を意匠化した瓦など、寺院跡と瓦窯跡がそろって見つかった珍しい例
- 8種の生薬をブレンドした名物「漢方薬湯」(偕楽荘)
- 郷土料理「鶏すき」が味わえる旅館(鬼王荘)
史跡データ
区分未指定(観光紹介)
時代平安時代(薬王寺廃寺)/大正7年・1918年(開湯)
泉質放射能泉(ラジウム泉)・源泉25℃
由来薬師如来の霊泉伝説にちなみ「薬王寺」と名付けられた
この史跡の意義
薬師如来の霊泉という伝承と、平安期の山岳寺院跡という考古学の事実が、同じ物語の表と裏として重なっている点に、この地の価値があります。霊泉で病を癒した人が出家して薬師如来を祀ったのが寺の始まりという開基伝承は、都を追われた侍と2人の子ども「鬼王(おにおう)・京王(きょうおう)」の物語とも響き合います。古賀市の資料でも、寺院跡と瓦窯跡がそろって見つかる貴重な例として位置づけられています。
温泉宿を前身とする快生館(かいせいかん)は、2026年6月30日をもって閉館しました。現在も、鬼王荘・偕楽荘・家族の湯 山の音などの入浴施設があります。
