清瀧寺境内史跡
境内史跡歴史
古賀市薦野(こもの)の山あいに立つ天台宗の古刹・清瀧寺(せいりゅうじ)。境内には中世に遡る石碑や鳥居が残り、かつて17の僧坊(そうぼう)をかまえた大寺院の面影をしのばせます。
この史跡について
清瀧寺は不動山の山腹、標高120メートルに立つ天台宗の寺院です。戦火にあって創建の時期ははっきりしませんが、かつては17の僧坊を有する大寺院だったと伝わります。境内の大日堂(だいにちどう)には明徳2年(1391年)の銘を持つ石碑が残り、十七坊記念碑とともに貴重なものとされています。薦野の立花家からあつく尊崇され、天降神社や筵内熊野神社などの別当(べっとう)も務めました。
- 薬師如来の種子(しゅじ=梵字)を額に刻んだ鳥居。神仏習合(しんぶつしゅうごう)を伝える珍しい遺構
- 大日堂に残る、明徳2年(1391年)銘の両界大日如来種子石碑
- 十七坊記念碑と板碑群。かつて17の僧坊をかまえた名残で、今も「十七坊寄り」「花摘み」の行事が続く
- 福岡県指定天然記念物のイスノキ(樹齢約300年・高さ20メートル)
- 17年に一度行われる薬師如来の御開帳法要(直近は平成2年)
史跡データ
宗派天台宗
由緒奈良時代の高僧・行基(ぎょうき)菩薩による開基の伝承が伝わる古刹
立地不動山の山腹・標高約120メートル
指定文化財清瀧寺のイスノキ(福岡県指定天然記念物・昭和54年3月6日指定)
石碑大日堂内に明徳2年(1391年)銘の両界大日如来種子石碑が残る
行事17年ごとの薬師如来御開帳法要、十七坊寄り、花摘み
この史跡の意義
中世に17の僧坊をかまえたと伝わる天台宗の大寺院の面影を今に伝え、梵字を刻んだ鳥居に見られる神仏習合など、地域の信仰の歴史を物語る境内史跡です。
境内にはかつて福岡県指定天然記念物のシダレザクラもありましたが、平成11年に枯れたため指定が解除されました(現存しません)。すぐ近くには薦野増時の墓や天降神社境内史跡もあります。
